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小笠原の海の概要、シーズナリテイについて
シーズン別に見られる生物も記載してありますので、ダイビングの計画を立てる時に参考にして下さい。

 東京都の遥か南約1000キロに点在する大小約30の島々、小笠原。未だに空港すらなく、船で片道25時間という長い時間をかけてしか行くことができないこの島の海は、イソマグロやカンパチといった大型回遊魚、ユウゼンを始めとする日本固有の魚、ヘルフリッチ、ピグミーシーホース等の小さな人気者まで、実に800種類もの魚達が確認されています。また、イルカ、クジラの仲間も多いことでも有名で、その種類も実に20種以上、さらに、日本最大のアオウミガメの産卵地でもあり、多種多様な生き物達を一年を通じて観察できます。
 小笠原の海の景観は、同緯度にある沖縄と比べるとかなり趣きが異なっています。まず、サンゴ礁が発達したいわゆる南の島の典型的な海中風景が広がる沖縄に対して、小笠原には、島の周りを取り囲むような発達したリーフというものがありません。サンゴ礁というよりは、黒い岩肌が鋭く海中へ向かって落込むダイナミックな地形のポイントが多く、他の海より数段濃い濃紺の海の色と相成って他の海ではなかなか味わえない豪快なダイビングが楽しめます。そんな豪快なポイントとは逆に、美しいサンゴが群生する優しいポイントも数多くあり、決して上級者オンリーの海ではない懐の深さも持ち合わせています。また、太平洋戦争中に沈んだ沈船が数多くあり、日本国内で唯一、本格的なレックダイビングができる場所でもあります。

<ダイビングエリア>
エリアは
大きく分けて父島周辺とケータ列島周辺の2つになります。父島周辺のポイントはボートで10〜30分位、ドロップオフで潮流がある大物狙いのダイナミックなポイントから、サンゴが美しく、のんびりフィッシュウォッチングを楽しめるポイントまで50カ所近くあり、初心者から上級者まで、レベルに応じて、バラエティ豊かなダイビングが楽しめます。
ケータ列島は父島の北約50キロに位置し、ボートで約1、5〜2時間かかるため、海の安定する夏の時期しか行くことができませんが、ケタ外れの魚群と大物渦巻く世界有数の極上エリア、100匹以上のイソマグロの群れが見られる嫁島、マグロ穴を始めとする、20近くのポイントがあります。ただし、水深が深く、潮流も速い場合が多いので、ケータでのダイビングは初心者にはおすすめできません。

<ダイビングスタイル>
基本的にはすべてボートダイビング、天候が悪い場合にはビーチで潜る場合もあります。
潮流のある場所が多いのでドリフトダイブが多いですが、初心者の方は、ブイに係留してゆっくり潜ることも出来ますのでレベルに応じてご相談ください。

シーズナリティ

  • 2月〜4月
    2月からはザトウクジラのベストシーズンの幕開け、ここ数年、数も上昇傾向で、2月〜4月上旬までだったらボート上からほぼ100%見る事ができるうえ、ダイビング中には歌声を聞くこともできる。海の状況は風が強い日があり、やや不安定だが、3月の中旬を過ぎるとそれまで吹いていた北西の風もだんだんおさまり、穏やかな日が多くなる。海中は、ヒレナガカンパチの大群、アオウミガメの交尾、そしてユウゼンが大群になるユウゼン玉、シロワニ等、水温は一番低くなるが、この時期しか見られない見所が多く、小笠原の四季の変化の鮮やかさをはっきりと感じ取れるため、訪れる価値は充分ある。
    概況:気温20〜25℃、水温18〜20℃ スーツ:ドライ、5ミリフルスーツ+フード、ワンピース+フードベスト
  • GW
    いよいよケータツアー開始。まだまだ行ける確率は五分五分だが、約半年間、ダイバーが潜っていなかったためか、ダイビング中のイルカの遭遇率がこの時期は特に高く、嫁島マグロ穴のイソマグロも50〜100匹位見られ、ザトウクジラもシーズン終盤ギリギリで間に合うことが多いので、海さえよければザトウクジラ、イルカ、ケータと、小笠原の年間の見どころをすべて体験できる。GW明けから6月上旬位までは梅雨に入り、天気が悪い日が多い。
    概況:気温20〜25℃、水温20〜22℃ スーツ:ドライ、5ミリフルスーツ+フード、ワンピース+フードベスト
  • 6月〜8月
    6月に入るとカメの産卵がピークを迎え、サンゴの産卵も毎年6月10日前後に確認されている。そして6月中旬から下旬、梅雨前線の北上とともに小笠原は太平洋高気圧に覆われ、いよいよ本格的ベストシーズンの幕が開く。この時期こそ小笠原の海が真骨頂を発揮する時で、べた凪ぎの海をイルカが泳ぎ、海中はウメイロモドキの大群、巨大なイソマグロの群れ等、ほとんどのダイバーが小笠原に対して思い描いていた夢が現実となって体験できる。ケータツアーも頻繁に行なわれ、短い滞在でも、かなり高い確率でケータに行けるようになる。凪ぎの日が続くベストな時期ゆえ、ダイバーでごった返す日が多いが、ぜひ夏の小笠原を体験していただきたい。8月に入ると、台風の動きに注意が必要な日が多くなる。
    概況:気温27〜30℃、水温24〜26℃ スーツ:5ミリワンピース
  • 9月〜10月
    黒潮反流の影響により、1年中で透明度が最も良く、水温も最も高い時期になる。夏に比べ、魚影は若干薄くなるものの、暖かく、クリアなコンディションの中で、ダイナミックな地形や、レックダイブ、ドルフィンスイムを楽しむには最高の時期。他の海の色より数段濃い、濃紺の小笠原グランブルーの世界を存分に満喫してほしい。見られる魚も、ギンガメアジ、ロウニンアジ等、南方系の魚が多くなる。また、父島の南東沖にマッコウクジラが集まってくるので、海況が良ければ2ダイブ+マッコウクジラウオッチングもできる。ケータに行ける確率は五分五分といった所。ただ気になるのは台風、この時期は1年中で最も影響をうけやすいのでおがさわら丸の運航には十分注意が必要。
    概況:気温27〜30℃、水温26〜28℃ スーツ:5ミリワンピース
  • 11月〜12月
    10月下旬からは、閂ロックのウシバナトビエイの群れが見どころ、30〜50匹がコンスタントに見られるようになる。まだまだ水温も高く、11月以降はダイバーの数も夏に比べぐっと少なくなってくるので、小人数でこの地域ならではの貴重な種類の魚達をじっくりウオッチングできるようになる。カメラ派、フィッシュウオッチャーにはおすすめの時期。12月に入るとザトウクジラが姿を現わし、小笠原の海も冬支度を始める。海況は不安定で、冬型の気圧配置が強まると北西の風が強くなり、ダイビングが中止になる日も出てくる。
    概況:気温20〜25℃、水温、23〜25℃ スーツ:ドライ、5ミリフルスーツ+フード、ワンピース+フードベスト
  • 年末年始
    年末年始は混むうえに、不安定な海況だが、晴天に恵まれると気温は20℃を越え、水温もまだ22〜23℃とGWとたいして変わらず、良いコンディションに恵まれれば見どころは多い。父島周辺のポイントではシロワニのベストシーズンに入り、3月位までの間、いくつかのポイントでは、数匹がアーチや穴の中でひしめき合う光景が見られるようになる。閂ロックのトビエイの群れもまだ数が多い。ここ何年かはザトウクジラも確実に見られている。1月中旬〜2月上旬はおがさわら丸が整備のためドック入りしてしまうため民宿、ダイビングサービス共に休みになってしまうことが多い。
    概況:気温18〜22℃、水温、21〜24℃ スーツ:ドライ、5ミリフルスーツ+フード、ワンピース+フードベスト

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